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重要無形文化財小千谷縮と重要無形文化財越後上布の違いは何ですか? |
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両方とも平織りですが、小千谷縮には、緯糸に強い撚りをかけて、湯もみをすることで布が縮み、表面に「しぼ」と言われる凸凹が見られます。
小千谷縮
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越後上布
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2. |
重要無形文化財に指定されている以外にも小千谷縮や越後上布もあると聞きましたが。 |
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前述の5つの指定要件を満たしたものが重要無形文化財に指定されるわけですが、これ以外にも、経糸に機械紡績の麻糸を使用し、緯糸の全部または一部を手績みの麻糸を使用した、小千谷縮寿(ことぶき)や古代(こだい)越後上布があります。さらに、伝統的工芸品にも指定されている経糸と緯糸のすべてに機械紡績糸を使用した機械で織り上げた製品もあります。 |
3. |
『苧麻(ちょま)』と『青苧(あおそ)』と『からむし』の違いは何ですか? |
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苧麻とからむしは同じものです。麻の一種で、イラクサ科の多年草です。この苧麻から繊維を取り出したものが青苧です。原料供給地の福島県昭和村では、からむし。越後魚沼地方では苧麻という言い方が多いです。 |
4. |
一日にどれ位の糸を績むことができますか? |
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糸の太さに因りますが、ベテランの人で一日5~6グラムです。一年におおよそ1反分の糸を績みます。 |
5. |
一日にどれ位織ることができますか? |
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無地、縞(しま)、絣(かすり)で異なります。絣で、文様の細かさにも因りますが、15センチから20センチ位です。
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6. |
経糸は、何本ですか? |
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着尺地で、糸の太さや絣模様の細かさにもよりますが、約1,000本から1,400本くらいです。
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7. |
一年間の生産反数はどのくらいですか? |
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平成27年度の無形文化財の着尺の生産反数で、33反です。
(越後上布30反、小千谷縮3反)
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8. |
雪晒の日数は? |
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色合いや天候によりますが、1週間〜10日位です。尚、生成りの色を生かした織物を雪晒をすると白くなってしまいますので、全ての織物を雪ざらしする訳ではありません。
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